HELIX LADDER

ダイイング・アースものっぽい実質新人類フロンティアSF的なやつ。

導入

人類が自らの死さえ乗り越えようとしていた時代において、 その災厄は人類とその文明をあらかた吹き飛ばした。 かつて世紀末の笑い話であった大噴火が、現実として世界を崩壊させた。 幸運にも逃れることができた者たちでさえ、諍いや病、飢餓に倒れる中、 人類は生き残るため、各地に特殊なシェルターを作り上げた。 やがてそのシェルター内であれば生活を維持できるようになった人類は、 このおぞましい死の記憶を〈大破局〉と記録し、紀年法を改め再出発する。 そうして、「再生の時代」が端末から閲覧可能な|記録《アーカイブ》でしかなくなった頃―― 人類は、〈大破局〉の際に噴出した感染性構造体〈ヘルバ〉と接触した。 人類がヘルバの特性を理解するころには、すでにヘルバは全人類の血中に潜んでいた。 ヘルバの因子によって生まれるようになった突然変異種は、 獣のような見た目だが、新たに鋭敏な感覚器官と、 防護服なしでシェルターの外で生きられる生命力を持っていた。 彼らこそが「新人類」であると嘯かれるようになると、 「旧人類」は彼らを「|狼もどき《ウルヴァン》」と呼んで蔑み、痛めつけた。 ウルヴァンは旧世界から拒絶されながらも、新たな大地を一歩一歩踏みしめる。 ただただ――「生きる」ために。

関連項目

ヘリウォード虚界航行工学技術研究所


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最終更新